お知らせ
「最近むせるようになった」は大丈夫?
最近、「むせることが多くなった」と感じる方はいませんか?
実は、むせるのは体の正常な反応です。でも、少し気をつけるだけで、むせる頻度を減らし、誤嚥性肺炎を防ぐことができます。
本日の地域リハでは、地域で幅広く活動されている歯科衛生士さんをお招きして、「オーラルフレイル対策」についてお話しいただきました。
オーラルフレイルとは、口腔機能の低下による健康リスクを指し、対策をすることで様々な健康予防につながります。今回は、その内容をご紹介いたします。
薬を飲む時のポイント
薬を飲むとき、自然に上を向いていませんか?実は、これがむせる原因になることがあります。正しい飲み方は、軽くうつむいて下を向きながら飲むことです。薬は水で飲む方が多いですが、ぬるま湯で飲むとむせにくいです。冷たい水は流れるスピードが速く、薬が喉に引っかかりやすくなりますので、ぜひ試してみてください。
食事の際のポイント
食事の際には、液体と固形物を分けて食べることが大切です。例えば、ごはんはごはん、みそ汁はみそ汁と順番に食べることでむせにくくなります。お茶漬けのように、液体と固形物が同時に口に入ると、液体の方が先に喉に送られ、むせやすくなることがあります。また、早食いを避け、ゆっくり食べることもポイントです。
オーラルフレイル対策
オーラルフレイル対策として、唇周りの筋肉を鍛えるのは重要です。空気を入れて「ぶくぶくうがい」をするように、唇周りを動かす運動が効果的です。さらに、頬の柔軟性を保つために、歯ブラシの持ち手を使って頬をマッサージしてみましょう。また、舌を上前歯に押し当てたり、舌で歯の表面をなぞってみるのも良い運動です。これにより唾液の分泌が促進され、口臭予防にもつながります。唾液を出すために、五感を使って刺激することも有効です。例えば、美味しそうな食べ物を思い浮かべたり、梅干しのような酸っぱいものをイメージすることで唾液の分泌が増えます。さらに、顎の下を指で押し、舌下腺を刺激することも効果的です。
最後に「よくしゃべり、よく食べ、よく笑うこと」が最も大事なオーラルフレイルの予防につながるとおっしゃっていました。
今回ご紹介した対策は、いつでもどこでもできるので、早速日々の生活に取り入れて、健康な口腔環境を維持していきましょう。
地域リハ「クラシ・健康クラブ」では、月に1回(第2水曜日)、クラシと健康に役立つ様々な情報をお届けしています。
皆様もぜひ足を運んで、一緒に健康年齢を上げていきましょう!
2024.10.16